【ケムリクサ】りょう・りく・りょく それぞれの哲学のプロファイル
という話です。
今回は、論考というよりもコラム的な呟き。
『ケムリクサ』の裏姉妹、りょう・りく・りょくについて、それぞれが持っている哲学的傾向をプロファイルしつつ、創作上のキャラクターの掘り下げの重要性を考えます。
#ケムリクサ
#たつき監督
#irodoripic.twitter.com/UjZrkf82AV
りょうは嗅覚、りくは触覚、りょくは視覚に特化していますが、それぞれの「好き」も違うので、自身の美学や哲学の持っている傾向が変わるのです。
特に、りょくがはっきり明言しています。 pic.twitter.com/3Gn7gEZE6P
0.5話で「分からないことだらけってことは、これからたくさん覚えられるってこと」という台詞がありました。
りょくは、世界をまず懐疑する。
分かることと分からないことを分析し、明晰・判明することを重んじます。 pic.twitter.com/cFMVJdaV4K
0.8話での「手ぇ突っ込んでみねぇと、実際のとこ分かんねえしな」という台詞通り、触ることが第一。
りく姉は、まず事物に触る経験に基づき、それから冷気・湿気といった感覚を得ています。
世界把握は、あくまで経験によるという考えです。 pic.twitter.com/P81bm6hHGH
0.6話で「うんと遠くに、いっちょとんでもないのが」と語る通り、遠方への索敵能力に優れ、自分が勝てそうもないことまで見抜く。
彼女は、感覚的に先をとらえる、いわば先験的なことをして世界把握をしています。 pic.twitter.com/w9sJANlTZw
というのも、荒っぽい区分ではありますが、
りょく=合理主義
りく=経験論
りょう=認識論
に属する考えをそれぞれ持っている。
特に17〜18世紀にかけての西洋哲学史では、この3つが大きな潮流でした。 pic.twitter.com/pE56KMBeYD
特にデカルトが重要で、方法的懐疑によって「我思う、故に我在り」という真に至った。
「世界は分からないことだらけ」であることを前提に、基本的に懐疑から始めることがデカルト以降の哲学です。 pic.twitter.com/E5nGVaFFVK
ジョン・ロックやヒュームに代表される、「イギリス経験論」です。
人間は生まれつき、白紙状態から。
「知性は感覚的経験に基づく」ことを主張しました。 pic.twitter.com/0ZV7jmssi8
カントは、認識の為の感性と悟性は「先験的(ア・プリオリ)」にあると言っています。
カントの哲学は一言では説明しきれませんが、りょう姉の嗅覚のように、広範に知の対象を広げました。 pic.twitter.com/4E9Lyy54dE
そもそも、たつき監督がデカルトやカントを参照してキャラクターを作ったとは現段階で思えません。
大事なのは、「優れたキャラクターは、その行動原理が掘り下げられ、哲学まで感じられる」ことです。 pic.twitter.com/yzILz8OJpi
作者はキャラクターにある種の美学・哲学を感じさせないといけない。
キャラクターの内面に強烈な哲学を見出した時、歴史上の哲学と比較することも可能でしょう。
https://twitter.com/masamune_nike/status/1191361753541566465?s=19 …
長編であれば尚更作り込まれていますが、0.x話のように短いシーンからでも感じとれる哲学がある。
しかもそれぞれの違いを比較すると、合理主義と経験論のように見えてくるほどの違いを生み出す。 pic.twitter.com/K4Y7oXaGcE
キャラクター造型やストーリー進行のための設定だけの「感覚の違い」で済ませないのです。
たつき監督のこだわりは、内面への深い洞察で徹底されています。 pic.twitter.com/7Vr3n3hBNL
それが出来てから、躍動的なストーリーとなり、共感や感動を生む。
『ケムリクサ』が支持された理由は、哲学の感じられるキャラクターとその徹底に一端があったと言えるでしょう。 pic.twitter.com/vqk33D9dHW
みんみ解散!
りょう姉の下半身はキレイ
りんの下半身もキレイ
傾福さんの下半身もキレイ
へんたつの下半身もキレイ
すなわちirodoriキャラの下半身は全てキレイである(帰納法による証明完了) pic.twitter.com/CfpO7kHhkt
⚡️ "「好き」を思う、故に姉妹あり~『ケムリクサ』りょう・りく・りょくの哲学をプロファイル~"#ケムリクサ#たつき監督#irodorihttps://t.co/OkCpOOYXDR
— マサムネ内記 (@masamune_nike) 2019年11月22日
コメント
眼帯の人だ!
最後が言いたい論文
哲学を軽〜く知りたいなら
「史上最強の哲学入門」がおすすめ
ここで出されたものも分かりやすく書かれてる
長い、スコラ哲学的に言って?
脚線美の哲学か…
新しい知見が得られるかもな (んなわきゃねぇだろ!?)
モクリ生放送実況スレ作ってー
『キャラクター(登場人物)にはキャラクター(性格、人格、哲学)が必要不可欠だ』って、何処とは言わないがとあるクソアニメ以下を冷静に批判した動画で知った
たつ鬼「そやったんか・・・」
無意識に哲学の勉強をさせてしまうたつき恐ろしや…
逆に、というか創作的にいうと、こういう柱になる立脚点・スタンス(≒哲学)をキャラクターに設定することで、そのキャラクターに深みが付与できるということやな。
うん、そんな簡単にできることではないな!
相変わらずこの人は最後が素晴らしい(?)な!
むしろそこまで深く考えてた方がまだ人間味がある
たつき監督の場合本能的にやってそうだから人間じゃねえとか言われるんだ
りょう姉めっちゃ経験と言うか修練による分析してると思うんですがそれは…
経験論も実験結果のような客観的に共有できる情報の積み重ねだし…
あっ実体二元論には夢が詰まっていると思いますまる
キャラが立ってるどころか
思考、主義、果ては信念まで持ってるからな
そりゃ二次創作だって作られやすいわ、だってこの子ならどう行動するかが分かるんだもの
たつ鬼1枚目画像のはぇ~感
※12
実際に見てきて描いてる(ようなイメージ)って誰か言ってた気がする
りょう姉はどっちもバランス良く持ってるタイプな気がする
徹底的な自己修練と生来の鋭い嗅覚による対象分析
それらからくる第六感にも近い直感力とそれを活かせる精神の柔軟性
長すぎて全部読んでられない
「irodoriキャラの下半身は全てキレイである」までしか読んでない
IQ上げまくっておいての唐突なみんみ解散には草w
しかし改めて、裏姉妹って魅力的なキャラしてるねえ
個々の哲学からくる分析と考察か。この人の冷奴はうんまいナ。それはそうとそろそろ湯豆腐の季節。
※18
大丈夫だ、そこさえ重点的に覚えておけば、他は本編から感覚で覚えられる。
※12
ほんとその通りだな。いい表現だと思う。
天才は理論がわからない、ということをまさに地でいってるかもしれんな。
本当は計算高く緻密に作る人、だったとしたらそれはそれでびっくりだが。
つまり、3人の発想の着眼点が過去、現在、未来を向いているとも言い換えられるね。
たつき監督なら純粋理性批判くらい読んでそう
モクリにirodori参戦ってデマかよ
死ねや真フレども
ちくしょう
どう解釈しても面白いぜケムリクサ
※19
この方の論考はそこが甘露味
※25
過激な発言は慎みなさいな
演繹と帰納
※24
個人的には千のプラトーも読んでそう、とも思う。多分。
※24
芸大出の本職志向の人なら「判断力批判」まで読んでる可能性はある
そしてそういうのを引用して、こともなげに「たまたま知ってた」とか言うのが監督
姉妹の感覚によって感じる世界が違うみたいな設定はユクスキュルの影響があったりしないかな
たつ鬼監督は初見監督だからナ。
フィーリングでやってるのかそこまで考え抜いているのか知らんけど、作り終えたら「知らんかった」だぞ。きっと。
あくまで後付けと断言した上で、こういう事があてはめられるくらいすごい、っていう語り口なのがすごく好き
思えばけものフレンズの時から、こんな少ししか出てこないキャラクターにもどうしてこんなにしっかり魅力が込められるんだ??と思ってたけど
そのあたりは直感的にやれちゃってる気がするな
哲学もたっくさんあるたつき脳の所蔵の一角にすぎないっていうか
たつき…恐ろしい子(゜ロ゜;)
り、りつ姉の上半身は…(震え)
哲学とまではいかないが、それぞれのキャラクターに行動の原理みたいなのがあるのは分かる。
そしてそれぞれが違うのにお互いがぶつかり合わない。
普通はそれで喧嘩したり関係に亀裂が入るけど、たつき監督の作品にはそれがないし、別にそれが当たり前だという感覚で見れるのも凄いと思う。
最後読んで全部理解した
つまり、人間は考える足であるという事だナ?
一本筋の通った作品は、これだけ洞察に優れた人たちを惹きつけるものなのだとしみじみ感心しきり。
しかし、キレイとはいったい・・・うごご・・・
※直球の下ネタは控えるようお願いします。